『古事記』・『日本書紀』に見える草薙剣は、従来三種の神器のうちの一つとして、受け継ぐことで王権の正統性を保証する神璽の剣であるとされてきた。しかし神野志隆光によってそうした草薙剣の姿は『記』・『紀』には見られないことが明らにされ、『古語拾遺』がそうした言説を生み出したことが示された。本稿ではこれを受け、『古語拾遺』を編纂した斎部広成の側から『古語拾遺』の草薙剣を読み解き、『古語拾遺』の草薙剣をめぐる言説が、九世紀における天皇即位儀礼とどのように関わっていたのかを見ることで、草薙剣と神璽の剣の同一視が斎部氏の固有の祭祀実践によるものであったことを明らかにする。また、『古語拾遺』の神武天皇即位の場面に登場する殿祭の記述から、そうした斎部氏の実践が九世紀における即位儀礼の変化に対応するものであったことを示す。草薙剣『古語拾遺』斎部氏即位儀礼神
平安時代十一世紀初頭に成立した仮名随筆作品である『枕草子』に見られる複合動詞語彙について、数量的観点から概観した結果、『枕草子』は日記文学としての性格も色濃く持つが、とくに他の日記文学作品との語彙の共...
Ⅰ 明治後期のことば 第一部では、雑誌『文章世界』と『文章世界』所載「新語彙」を扱う。 第一章では、『文章世界』の編集方針を確認する。 明治39年3月から大正9年12月まで、全15巻12号に渡って博...
本研究では、言語研究方法論および日本語教師との比較から、日本人大学生の類義語分析における例文作成行動の特徴を探った。大学生は積極的に例文を作らず例文数が少ないことが特徴的で、日本語教師の場合や言語研究...
『古事記』・『日本書紀』に見える草薙剣は、従来三種の神器のうちの一つとして、受け継ぐことで王権の正統性を保証する神璽の剣であるとされてきた。しかし神野志隆光によってそうした草薙剣の姿は『記』・『紀』に...
本稿の検討の対象は、代表訴訟が提起されその対象となっている会社の権利を会社が処分することができるかという問題である。 本稿は、第一に、この問題について通説的地位を占める処分否定説を検討する。処分否定...
当科に2003年3月から2005年9月までに帯状庖疹の診断で入院した86例を対象として、患者の疫学的特徴およびDPC導入前後における治療効果の検討を行った。患者の男女比は1:1.3で女性にやや多く、年...
中国において首都北京に次ぐ大都市の上海市では、伝統的な土葬という埋葬の慣習から火葬法の遺体処理法へ、そして遺骨を収納する方法までの死後慣習をめぐるこの数十年の変化はすさまじいものである。筆者は、上海市...
本研究では、言語研究方法論および日本語教師との比較から、日本人大学生の類義語分析における例文作成行動の特徴を探った。大学生は積極的に例文を作らず例文数が少ないことが特徴的で、日本語教師の場合や言語研究...
言語に関する理論、またコミュニケーションに関する理論、さらにはそれらに関連する研究領域の理論において、語用論の存在意義は極めて大きく、それだけに語用論の研究は世界的な規模で広範に実施されているにもかか...
顕昭『袖中抄』二十巻は一種の歌語辞典というべき書で、成立は文治年間(一一八五~一一八九)ごろと推される。和漢にわたる博引旁証ぶりが知られるけれど、類書からの孫引きも多い。小論は顕昭が利用した類書を明ら...
紀伊半島の南部の熊野地方は、東西海上交通の要衝である。しかしその沿岸にあった港津の姿は、史料不足から明らかにされて来なかった。またこの地域には中世城館が点在するが、その歴史も明らかではない。この稿では...
慶応三年十二月九日、「王政復古」の政変が起きた。これにより、「摂関幕府等廃絶」が宣言され、公家・武家双方の旧制度が廃止されたのである。この政変については、薩摩藩及び長州藩の主導によるとの印象が、一般的...
昭和戦前期、様々な立場の人間がアチック・ミューゼアムに関わったが、その中には地方農村青年として括ることのできる人々がいた。北海道幌別の佐藤三次郎、秋田男鹿の吉田三郎、越後三面の丹田二郎、安芸三津の進藤...
出雲国造神賀詞は、その名のとおり出雲国造がこれを奏上することから、従来この国造に焦点を当てて論じる傾向が強い。また神賀詞についても、その古事記との関連にまで説き及ぶことがあってさえ、それじたいの分析...
開催地:国立国語研究所 会期:平成10年12月14日(月)-15日(火)語彙についての統計的法則がある。本発表では、国立国語研究所が行った9つの語彙調査を用いて、異なる内容の調査対象間にも共通に存在す...
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